コロナが広がっていく中で、一層表面化してきた同調圧力の問題。なんというか、本当に気持ち悪くて、筆者は小刻みに震えています。
何がといえば、さも思慮深い人間であるかのような顔をして、周りと同じ行動をとらない人間に、自分が何かすごく悪いことをしているんじゃないかと思わせるような態度や発言。本当によくないと思いますねぇ。
さて、そんな気持ち悪い同調圧力に困っているそこのあなたに朗報です。同調圧力は存在しません。
同調圧力は存在します。おそらく、共同体が存在するところには、必ずあると思います。さっき言ったことをもう忘れたのかと思われそうですが、それはいったん置いときましょう。確認しに行った訳ではないですが、たぶん世界中にあります。
外国のことは詳しくないですが、日本の同調圧力には次のような傾向があると思われます。
- 直接言わない
- 暴力を伴わない
- 本人に自覚がない
見ての通り、非常に陰湿です。
さて、このようにとっても厄介な同調圧力問題ですが、上の特徴を見て何か思うことはないでしょうか。そうです、同調圧力には実体がないのです。
つまりどういうことかというと、同調圧力の正体は、同調圧力をかけられていると思い込んでしまった、私たちの心が作り出した虚構であるということです。もっと簡単にいえば、思い込みです。
ちょっと具体例を考えてみましょう。例えばマスクについてですが、今でこそ屋外で普通にマスクを外している人も多くなりましたが、人の目が気になって家の外でマスクが外せない、という話をちょっと前までよく聞きましたし、今でもそう思っている人はいるのではないかと思います。
でも、実際のところ周りの人の目は何も言っていません。私たちが、周りの人の目を勝手に解釈して、あの人は自分のことを非難しているんじゃないかと思い込んでいるだけなのです。
もしかすると本当に、「あの人コロナ禍なのにマスクつけてないなんてほんとにありえないんだけど。ああいう人がコロナまき散らしてるんじゃん…」みたいなことを思っているかもしれませんが、それは本人にしかわからないことで、口に出さない限り、ないものと同じなので気にする必要は全くありません。
逆もまたしかりです。周りからどう思われていようが、屋外でマスクをしたければすればいいです。
どちらにせよ、自分が悪いことしてないと思うなら、堂々としてればいいのです。自分の意見に根拠があって、正しいと思うなら、びくびくする必要はぜんぜんありません。
一方で、もし直接何か言われるようなことがあったら、それは「意見」であり「同調圧力」ではありません。意見を出された場合には、対話をするのが筋です。もしかすると、相手のほうが正しいかもしれません。直接言ってくれる人はめったにいないので、自分の意見もぶつけてみて、いろいろ聞いてみる価値があります。
こう書いてみると、なんだか屁理屈みたいですが、同調圧力があるけれども存在しないと筆者が考える理由は分かってもらえたのではないかと思います。実際まわりに圧力をかけようと思っている人もゼロではないでしょうが、基本的に同調圧力というのは僕たちの不安や自信のなさが生み出した虚構です。
では、同調圧力という虚構に打ち勝つためにはどうしたらいいでしょうか。
上ですでに少し述べましたが、ちゃんと情報を集め、自分の頭で考え、自分の意見に自信を持つことです。そして、絶えず情報をアップデートしていくことも重要です。ただし、これを実行するのには、勇気と体力がけっこう必要になります。
もしこれが難しいようであれば、無理に反発せずに、同調圧力に乗っかってもかまわないと思います。みんなに行動を合わせると、最適解はたいてい出せませんが、大きく間違えることも少ないし、何より人と違うことをしているという不安が消えます。
実際、もしかしたらそうしたほうがいいかもと思ってしまうような内容であるからこそ、自分の内側に同調圧力という虚構ができあがってしまうのです。これに乗っかれば、同調圧力を気にする必要もなくなるので、ひとまずは安心できることでしょう。
でも!!冷静な思考力と柔軟な発想力を持った人たちが、自分の意見をまげて同調圧力に屈してしまうのは本当にもったいないと思います。このくそきも同調圧力を打ち破るために、筆者とともに立ち向かってくれませんか?(同調圧力)
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